慈恵山 円隆寺
奈良時代に行基が創建し、長徳年間(995〜999)に皇慶上人が中興して大寺になったと伝わる円隆寺は真言宗御室派の末寺です。
当時の建物は山津波や火災で失ったが、その後再建された本堂はけやき造り、5間入母屋造り本瓦葺、桧皮葺唐破風の上に瓦葺
の千鳥破風がのる向拝は珍しい様式。 本尊は正面に丈六の阿弥陀如来坐像、左右に半丈六の釈迦如来坐像と、薬師如来坐像の
三体本尊として祀られている。 木造不動明王立像、木造毘沙門天立像と合わせて5体が国の重要文化財に指定されている。
入り口の総門には、左右と前後の4箇所に4天王像が祀られ、多宝塔の亀腹や鐘楼の側壁も瓦葺という変わった様式です。
境内にある大師堂に至る参道に、明治22年製の銘の刻印された赤れんがが敷き詰められているのも興味深い。
円隆寺の地図は  円隆寺の詳細は 

愛宕山 山麓
円隆寺のある愛宕山の山麓には曲がりくねった細い道が通り、宮津口の字が残っていることからも宮津への旧街道があったようです。
道の東側には高野川との間に民家や商家が立ち並び、道の西側には多くの神社や寺院が隣接するように並んで建っています。
殆どの場所には数の多い少ないは別に、桜が植えられています。 桜の季節にのんびりと花見をしながら散策するのもいいものです。


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