医王山 多禰寺(たねじ)
西国薬師第三十番霊場の多禰寺はこの地方に初めて仏教を伝えた飛鳥時代の古刹です。
今を去ること1300余年の昔、両丹(丹波・丹後)を支配した豪族が乱を起こし、時の用明天皇(31代)は第三皇子麻呂子(まろこ)親王に
追討の勅命を下し、激しい戦いも大江山の攻防を最後に平定されました。世の平安を願う麻呂子親王は護持仏の薬師如来を本尊として
この多禰寺を創建されたという。 用明天皇の父、欽明天皇(29代)の時代に大陸から仏教が伝わったとされ、用明天皇の第三皇子が
聖徳太子(麻呂子親王の兄)のようです。奈良の寺院に並ぶ古刹が、静かな山間の地にひっそりと佇んでいます。
運慶作と伝わる金剛力士像(重要文化財)が宝物殿に安置されています。日本最大級と言われ、一見の価値ある力強い秀作です。
多禰寺の地図は

多禰寺展望台
多禰寺門前のすぐ傍に小さな公園があります。舞鶴湾や東舞鶴の市街地が展望できます。

多祢山の花々
多禰寺周辺の多祢山周辺は未開発で豊かな自然が残っていて、四季折々の花々が楽しめます。
四国八十八ヶ寺に準えた、石仏が配されたハイキングコースがあり、あちこちで可愛い山野草の花々が癒してくれます。


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